CDを売るなら、先にオーディオを売ったらいいじゃない
ちょうど20年くらい前、渋谷系なんて言葉が流行りだしてCDを何枚もっているかで、
その人のステイタスがあがってしまうような時期があった。
私もその頃の流行に乗って、CDをよく買っていた。
その5年後くらい。ipodが発売された頃、コピーガードのついたCDが出回った。
買ったばかりのipodがうれしくて、自分の手持ちのCDやら、
友達から借りたCDをPCにいれたとたん、
大事にしていたpowerbookが「ゴッゴッゴッ」という音と共に破壊された。
それがものすごい衝撃で、(自転車が盗まれてしまった時の5倍ぐらいショック)
それ以来、全くCDを買わなくなった。
「もうラジオでいいし、無音でもいい。」
CDをたくさん持つというステイタスがなくなってしまった今
ほとんどがレンタルで、お気に入りのミュージシャンの曲を
お布施のような気持ちで買うことがたまにあるくらい。
そんな中、お誘いを受けて
オーディオマニアのSさん邸を訪問してきました。
音の違いが全くわからないし、興味がなかったので、
オーディオ機材やケーブルについてのSさんの熱い語りに
自分の「知らない世界がそこにある」と期待を膨らませ、
オーディオの為に設計されたお部屋で
1曲1曲をかみ締めながら聴いてみた。
臨場感たっぷりで、体につたわってくる音に大満足でいたら、
Sさんどうも浮かない表情。
「これダビングした?」
私がダビングしたCDのオリジナルを持ってる方がいたので
もう一度聴いてみる。
「オリジナルCDとコピーって音ぜんぜん違う!」
CDっていい音で聴くために買うんだとここで初めて知りました。
今よりちょっとだけでいい。良いスピーカーが欲しい。
CDの売り上げを上げるために業界全体が力を合わせ高音質の機材を
安く売り出してくれたらいいと思うんだけど~