ケンタロウがいてよかった

もう15年も前、とにかく自分の作る料理がウマくなくて
そういうものだと思って自炊していたのだけど、
かわいそうに思ったのか、当時勤めてた会社の事務員さんが
「ケンタロウごはん」を貸してくれた。

鶏肉とごぼうを煮ただけのシンプルなレシピを作ってみたら
とってもおいしくて、それから本に載ってるほとんどのレシピを作った。

しばらく作り続けていたら、ケンタロウの味は若者向けの濃い味だから
だんだんと大人の味が食べたくなって
その後、ケンタロウの母、カツ代のレシピに移行して行った。

名前がケンタロウにカツ代って、カタカナにするあたりにもこだわりを感じる。
呼び捨てで呼んでもいいよってことじゃないかな。
有元葉子さんをまさか「ようこ！」とは言わないもんな。
料理下手の敷居を下げるために自分自身の敷居も下げるって
やっぱり2人とも料理の神。（あ、有元センセも尊敬してます。ディスってないです。）

最近また自分で適当に作った料理に飽きてしまって
ふとケンタロウを思い出した。
実家に置きっぱなしの本棚からケンタロウレシピをひっぱりだして
作ってみたらやっぱりウマイ！

今読み返してみるとケンタロウってあんまりだしを使わない。
だから簡単だったんだ。

久しぶりに作ったら濃～い味に満足だけど
次の日は、同じ作り方で酒と塩だけでシンプルな味付けに。
そっか。料理ってこうやるんだと思い出しました。

ケンタロウさんがまた元気に復活する日を夢見て精進しようと思います。