ビロードモウズイカ
除草剤を蒔いてない定期的に草刈をされた小さな庭は
生態系が守られていて、たくさんの種類の植物が共存する。
いつも通るその庭にその植物は突然現れた。
触ってみるとベルベットみたい。気持ちいい。
名前は「ビロードモウズイカ」。
通るたびに挨拶代わりに触っていたら、突然チクッとした傷みを感じた。
「ちょっと!何なのよ。感じ悪い」
それから、しばらくは気にしないでいたら
それはどんどん大きくなって、ある日成長が止まって枯れかけた。
友達とそこを通った時に、
あの植物を観察してると言ったら、
その子がそれを「ガウディ」と呼んだ。
(サグラダファミリアの事だと思う)
「ガウディ」が枯れかけていくのを観察してたら
ある日気付いた。
もしかして外灯を目指してたのかしら?
そんで冬を迎え
春が来て
土に帰りましたとさ。おしまい。
1つの植物をただ観察する遊びです。
のどにいいハーブだそうですよ。