空虚を感じ続けたら私と世界が繋がった。

3ケ月ほど前、久しぶりのお友達と会っておしゃべりしていたときのこと。

 

その人は「美術館で絵を見る時、その絵と向き合って心を開く」って言って胸の前でパカっとドアを開くしぐさをした。

絵

へぇーなんてその時は感心していたのだけど、先日、初めて自分の胸が開いた。

 

合気道を始めてからずいぶんと姿勢が良くなったと思っていたのだけど
まだまだ猫背が抜けてなかったようで、ぐいぐいと胸を開いていたら、胸の筋肉が背中のほうに引っ張られる。


ひりひりする肩の前あたりをさすっていたら、胸がヒリヒリ痛んで遠い記憶が蘇ってきた。

箱

小学生の頃。
箱のような部屋でテレビ見てる。

 

おぉ、そのイメージ知ってる。自分の根源の部分。そういう風に世界と接してきた。

 

その壁をパタンパタンってコントみたいに倒したら外とつながっているって事に気付いた。

箱ひらく

部屋に居れば壁があるけれど、壁がなければそのまま世界とつながっている。

 

自分が作っていた壁(境界)が無くなったら胸の中心のところの骨がカチっと音を立てて広がった。

 

しばらくは、痛くて痛くて、家までの道のりを胸のヒリヒリとジャリジャリを感じながら歩いていた。

 

ふと気付いたら今まで見たことがないくらい景色が広く見えていた。

 

3年くらい前まで自分の視界は地面だった。

景色1

 

それから1年くらいたって背筋が良くなって100メートルくらい先まで視界が縦に伸びた。

景色2

 

胸が開いたら、すーっと水平線上に視界が横に広がっていった。

景色3


人との境界が無くなった訳ではないけれど、早朝の公園とかここは大丈夫って場所で胸の中心にある扉をカチっとあけると、とたんに自然とつながって空間が広がっていく。

 

きっといつも見えない壁を無意識で作ってそれを感じて生きている。そうか、こうやってつながるんだ。

 

知らない事は本当にわからないものですね。

 

自分の世界って自分だけのものでなかなか共有できないけど、その感覚を自覚できればぐいっと今いる世界を変えれるみたい。

 

来週はこれの続編を書こうと思います。