現実を見る身体
いつもでかける時には、今いちばん気に入ってる本を持ち歩く。
今は「ねじれとゆがみ」。
健康の本は世の中にたっくさんあるけれど、この本の良いところは、この先生がまだ1冊しか本を出していないって事。
この1冊に何十年分の知識を一気に詰め込んでいるから、そう簡単には読み終わらない。それでも、まだ読み始めのほうで、自分を変える大きな発見をしてしまった。
私の足の小指、ねじれ過ぎ。
どうやってねじれを戻すのかはわからないから、とりあえず手で逆方向にねじったり床につっぱるようにしてねじれを戻してる。
そしたらやっぱり、今まで滞ってたモノがゴゴ~ッと全身に流れ出してくる。
足の小指を(強制的に)まっすぐに戻すと、足の中心がペターっと床にくっついて猿人のような気持ちになった。子供の頃から、kimidoriちゃんは少し体が浮いてるみたいと人からよく言われているのだけど、これが原因だったのかも。
これは、私の勝手な予想だけど、暗い子供時代を歩んだ人は、想像力で生きてるんじゃないだろうか。
夜と霧っていうアウシュビッツに収容された人の本の中で、生き残った人は未来に希望を持った人だけだったそうだけど未来に希望を持つには想像力が必要で、それと同じように想像力を生む身体があるんじゃないかと思う。氷のような冷たい水をお湯と感じれる想像力。
それは、反対の面を言うと、現実を直視しない身体。
私の場合は小指をねじりにねじって、現実から逃げれるような想像力を身体が作ってくれていた。
不思議な事に足が地面にペターと着くと、現実が見えてくる。
どう見えてくるかって単純にいうと、ベッドメイクもしないでよく部屋に居れたな。とかそのチャレンジは無駄だとか。
まだ一瞬一瞬だけど、目の見え方が変わってくる。
目の見え方が変わったといえば、足に意識が行くまではずっと肩のコリや胸の詰まりを意識してた。これが解消した時にも、それまで50cmくらい先しか見えていなかったのが一気に10m先くらいまで見えるように視界が広がった。この時も、最初は一瞬一瞬だった。
地に足が着いて、遠くまで見渡せて、想像力もある身体。すごいかも。まだしばらくは、自分の身体研究が続きそうです。
それでは、また来週の金曜日に!
- 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2002/11/06
- メディア: 単行本
- 購入: 48人 クリック: 398回
- この商品を含むブログ (372件) を見る